こんにちは、エンゼル佐藤です。
先日、東京・六本木のシティビュー(森ビル)52階展望フロアにて開催された**「花とゆめ創刊50周年展」を見に行ってきました!なお、このブログには我が家の6ニャンのご飯代**のため、Googleさんの広告を貼っております。ご了承くださいね。
花とゆめの歴史と創刊当初
「花とゆめ」は、1974年5月に月刊誌として集英社から創刊されました。創刊号の表紙イラストはこやのかずこ氏によるもので、価格は280円。
(聞いて驚け!この頃に、消費税は無かった!)
1973年12月1日に集英社の編集部から分離独立し、新たに設立された白泉社が編集を担当しながらも、刊行自体は引き続き集英社が行っていました。
50年もの歴史を誇るこの雑誌には、数々の名作が掲載され、時代を超えて多くの読者に愛されてきました。
懐かしの名作と貴重な原画展示
今回の展覧会では、昭和50年代の高校時代に読んでいた懐かしい作品の原画が展示されており、当時の同期とともに貴重な時間を共有することができました。
特に印象深かったのは、以下の作品たちです。
- 「パタリロ!」(魔夜峰央)
- 「スケバン刑事」(和田慎二)
- 「赤い牙 ブルーソネット」(柴田昌弘)
- 「ツーリング・エクスプレス」(河惣益巳)
近年ではCGやAI技術を活用して高品質なイラストが作成可能になりましたが、アナログ時代の原稿の魅力はまた格別です。
生の原稿を見ると、漫画家の筆致や修正の跡が垣間見え、制作過程をリアルに感じることができます。
「ツーリング・エクスプレス」と薔薇アストレの検証
今回の展覧会で、私には確認したいことがありました。それは、河惣益巳先生の**「ツーリング・エクスプレス」**にキーワード的に登場する薔薇『アストレ』についてです。
展覧会では、47人の作家によるイラストがボックスにプリントされ、タワーのように積み上げられていました。その中に、**「アストレではないか?」**と感じる薔薇のイラストを見つけました。
「フランスで最も美しい薔薇」とも称されるアストレ。
(ただし、この表現の真偽は定かではありません。)
イラストの下のほうに描かれていた薔薇は、濃いピンク色をしていました。
実際のアストレも咲き始めは濃いピンクで、咲き終わると淡いピンクに退色する品種なので、イラストの表現とよく似ています。
アストレの親品種「ピース」と「ブランシェマルラン」
アストレの親木となる2つの品種についてもご紹介します。
① ピース(Peace)
世界的に有名な殿堂入り品種の薔薇。
第二次世界大戦終了後に、世界平和を願い**「ピース(平和)」**と名付けられました。
- 咲き始め:濃い黄色の蕾が開く
- 咲き終わり:ピンク色に変化
- 特徴:つる薔薇の品種もあり、アーチやパーゴラに適している
- 育てる難易度:黒点病に弱いため、手がかかる
「ヨーロッパで最も美しい薔薇」と呼ばれた記録も残る名花です。
② ブランシェマルラン(Blanche Mallerin)
ピースに比べて知名度は低いですが、純白の大輪が魅力の品種です。
- 花色:純白
- 花径:大輪系
- 花付き:多くはないが、丈夫な品種
- 流通:苗の販売はあるため、入手可能
アストレの市場流通と謎
薔薇の専門家に尋ねても、アストレは非常にマイナーな古い品種であり、病気に弱いため現在の市場ではほぼ流通していません。
しかし、そんなマイナーな薔薇が「ツーリング・エクスプレス」の作中でキーワード的な存在になったのはなぜなのか?
この謎に惹かれ、ますます興味が湧いてきた今日この頃です。
まとめ
「花とゆめ創刊50周年展」は、往年の名作を愛する世代にとって懐かしさと感動にあふれる展示会でした。
特に「ツーリング・エクスプレス」のアストレに関する検証は、私にとって貴重な発見の機会となりました。
50年の歴史を振り返りながら、これからも愛され続ける作品たちに感謝を込めて——
皆さんもぜひ、展覧会や原画展に足を運び、漫画の歴史と魅力に触れてみてください!