ブランシェ・マルラン(Blanche Mallerin)

こんにちは、投稿者のエンゼル佐藤です。
ブランシェマルランは1941年にフランスの著名な育種家マルランによって作出された、純白の美しいハイブリッドティーローズ(HT)です。その優雅な花の姿と芳香、四季咲き性の高さから、バラ愛好家の間で根強い人気を誇ります。この記事では、ブランシェ・マルランの魅力、育て方のポイント、歴史の背景などを詳しく解説します。
自分がこの薔薇を知ったきっかけは、大好きだった河惣益巳先生の描く少女漫画『ツーリング・エクスプレス』にキーワード的に出てくる、フランスの薔薇『アストレ』の親にあたる薔薇だと、作中に出てきた事でした。


目次

1. ブランシェ・マルランの基本情報

  • 制作年:1941年
  • 制作国:フランス
  • 作出者:マルラン(Mallerin)
  • 系統:ハイブリッドティーローズ(HT)
  • 花色:純白
  • 花径:大輪(約10~12cm)
  • 花形:剣弁高芯咲き
  • 香り:強香(ダマスク系の芳醇な香り)
  • 開花習性:四季咲き
  • 樹形:直立性
  • 樹高:約1.2m~1.5m
  • 耐病性:中程度(黒点病やうどんこ病に注意)
  • 耐寒性・耐暑性:比較的強い

ブランシェ・マルランは純白の大輪が特徴的で、エレガントな花の姿とともに、甘く濃厚な香りを放ちます。気品あふれる姿は、まるでクラシックな庭園に咲く貴婦人のようです。


2. ブランシェ・マルランの魅力

① 純白の気品ある花

ハイブリッドティー系の薔薇の中で、ブランシェ・マルランは特に美しい白薔薇として知られています。 外側に向かって柔らかく開く花弁は、まるでシルクのような質感を持ち、どの角度から見ても優雅なフォルムを描きます。

② 強い甘い香り

ブランシェ・マルランは、ダマスク系の芳醇な香りを持つ品種です。庭やベランダに植えると、風に乗って心地よい香りが広がり、癒しの空間を演出します。

③四季咲き性で長く楽しめる

この品種は四季咲きであり、春から秋まで繰り返し美しい花を咲かせます。

④育てやすい初心者にもおすすめ

咲く四季の大輪系バラの中では比較的育てやすく、初心者にもおすすめの品種です。 特に「白バラを育ててみたい」という方にはぴったりです。


3. ブランシェ・マルランの育て方

① 植え付け

  • 植え付け時期:11月~来年3月(寒冷地では春植え推奨)
  • 日当たり:日当たりと風通しの良い場所を選ぶ
  • 土壌:水はけがよく、有機質を多く含む肥沃な土壌が理想

② 水やり

  • 鉢植え:土の表面が乾いたらたっぷりと水やり
  • 地植え:根付いた後は自然の降雨に任せ、乾燥が続く場合のみ水やり

③ 肥料

  • 元肥:冬の休眠期に堆肥や腐葉土をすき入れる
  • 追肥:春と秋の成長期に液肥や緩効性肥料を大切に

④ 剪定

  • 夏剪定(8月~9月):秋の花を充実させるため、軽めに剪定
  • 冬剪定(1月~2月):枝を1/3ほどに切り戻し、株の更新を心がけ

⑤ 病害虫対策

  • 黒点病・うどんこ病:発生しやすいので、予防的な薬剤散布が有効
  • 害虫:アブラムシ、ハダニなどを見つけたら、早めに対処

4. ブランシェ・マルランの歴史と背景

ブランシェ・マルランは、20世紀初頭のフランスで作られ、「ピース(Peace)」などの有名な品種と並んで、古典的な名花のひとつとして評価されています。その
清らかな白さから、結婚式や記念日の花束、ガーデンローズとして人気があります。

また、人気少女漫画ツーリング・・・に登場する「アストレ」という薔薇の親品種でもあります。 自ら、このエピソードを知り、ブランシェ・マルランを迎えた経緯があります。 物語の中で象徴的に描かれる薔薇が、実際に育てられるという点にロマンを感じます。


5. ブランシェ・マルランのおすすめの楽しみ方

① 庭植えやアーチに

純白の美しい花を楽しめるので、庭植えやアーチ仕立てがおすすめです。白バラはどんな花とも相性が良く、庭のアクセントになります。

②切り花にして香りを楽しむ

ブランシェ・マルランは、切り花しながらゆっくりするため、室内でも香りと美しさを堪能できます。

③記念日のギフトとして

花言葉「純粋」「尊敬」にふさわしく、結婚記念日やお祝いの贈り物にも適しています。


6. まとめ

ブランシェ・マルランは、純白の美しさと強い香りを勝ったフランス生まれの名花です。 四季咲き性があり、育てやすく、初心者にもおすすめの品種。 また、
物語の中に登場するバラとしての背景もあり、愛好家にとって特別な存在ともいえます。

エレガントな庭作りを考えている方や、特別な白バラをお探しの方にはぜひ一度育てていただきたい逸品です。


あなたも、ブランシェ・マルランの優雅な魅力を庭で楽しんでみてはいかがですか?

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