薔薇の栽培について– category –
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No.1とだけ書かれた薔薇──その正体は『ラ・プルミエール』
ある日、園芸店で見かけた薔薇苗のラベルに、こう書かれていました。 「No.1」 品種名でもなければ、作出者も不明。ただ、妙に惹かれる、ふっくらとした蕾とサクラ色の花。一体、この薔薇は何者なのか? その「謎のNo.1」の正体が、実は──フランス・ギョー... -
「ミニバラ」だと思っていた
茨城フラワーパークで見つけた、小さくて可愛らしい苗。名札には「シュークリーム」とあり、その名に違わず、淡い黄色の小ぶりな花がとても愛らしくて、私はすっかり心を奪われてしまいました。鉢植えにして、毎年せっせとミニバラとして手入れをしてきま... -
一本で庭が変わる存在感──ティップン トップ(Tip’n Top)
ティップン トップ(Tip'n Top)は、ドイツの名門バラ育種会社コルディス(Kordes)が2015年に発表したシュラブローズです。 別名には「Lioness」「Lioness GrandiRosa」「Korsebasaf」などがあり、海外でも親しまれている品種です。 花色は黄色にほんのり... -
まるで芸術品。クラシカルな黄金の扇を咲かせる薔薇
私がこの薔薇と出会った瞬間、思わず立ち尽くしてしまいました。その名は エバンタイユ・ドール(Eventail d’or)。フランス語で「黄金の扇」という意味を持つ、美しく、どこか非現実的なほどクラシカルで渋い金色を纏った一輪のバラです。 河本バラ園が誇... -
【幻のバラ】ヤリター(Jalitah)—日本唯一の現存地と入手困難な理由
【私とヤリターとの出会い 〜 現地で感じた“幻のバラ”の魅力】 私が薔薇ヤリターと出会ったのは、岐阜にある日本最大のバラ園「ギフ・ワイルドローズガーデン」でした。別のバラの取材で訪れ、モダンローズの回廊にふと目をやると、そこに咲いていたのがヤ... -
【薔薇紹介】やさしい黄色の花があふれる「ベルメール」|初心者にも育てやすいつるバラ
バラ愛好家の皆さま、今回はとても育てやすく、優しい黄色の花をたっぷり咲かせてくれる、つるバラ「ベルメール」の魅力をご紹介します。 淡い黄色から白へ。美しいグラデーションを楽しめる花色 「ベルメール」は咲き始めは淡い黄色、やがて白へと移ろう... -
「ベルサイユの薔薇」——メイアン社が生んだ情熱の真紅の薔薇
【】 2012年、フランスの名門ナーセリーメイアン社が、日本の名作少女漫画『ベルサイユのばら』にリスペクトして究極の赤バラを生み出しました。その名も『ベルサイユのばら』 この薔薇の最大の特徴は、まるでベルベットのドレスを纏ったような、滑らかで... -
魅惑的なウェディング・ローズ「クロッシュド・マリアージュ」
薔薇愛好家の皆さんへ、今回は特別な一輪をご紹介します。 2011年、今井ナーセリーが作出した希少な和薔薇**「クロュシュド・マリアージュ(Cloche de Mariage)」**。 フランス語で「ウェディングドレス」という意味を持つこの薔薇は、純白の花弁が花嫁衣... -
ラ・フランス(La France)— モダンローズの原点にして、気品高い香りの名花
バラ愛好家の間で「モダンローズの始まり」と称される品種、それがラ・フランス(La France)です。1867年にフランス・リヨンの育苗家ジャン=バプティスト・アンドレ・ギヨー・フィス(Jean-Baptiste André Guillot Fils)によって発表されました。 その... -
薔薇 ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン
気高き紫の薔薇「ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン」—— 王妃を愛した貴公子の面影 フランスの名門ナーセリー、**メイアン社(Meilland)**が2009年に作った薔薇「ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン(Hans Axel von Fersen)」その名は、フランス...
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