国内で“アストレ”に会える場所:取材でわかった日本のバラ園事情

こんにちは、ブログ主のエンゼル佐藤です。

今回は、長年の夢だった「アストレに会う旅」をご紹介します。

その目的地は、岐阜県可児市にあるぎふワールド・ローズガーデン
ここは、古い品種を含めた品種数・規模ともに日本一のバラ園で、なんと“アストレ”が確認できる、国内唯一とも言える場所なのです!

目次

なぜここにアストレが?

ぎふワールド・ローズガーデンには、約20,000株以上のバラが植栽されており、モダンローズやオールドローズなど多彩な系統が揃っています。

その中に、ファンなら思わず胸が高鳴る──あの『ツーリング・エクスプレス』に登場した「アストレ」が、きちんと品種名札付きで存在しているんです!

『ママン・イレーヌが育てたアストレ』を、この目で見られる場所が日本にある…それだけで感動モノ。

現地での発見レポート

私は、新幹線とレンタカーを乗り継ぎ、念願のバラ園へ!
アストレが植えられているのは、園内のモダンローズの回廊エリア、C33番付近の看板周辺です。

そこで確認できたアストレは、2株のみ。ちょうど花の盛りが過ぎていて、やや咲ききってしまった状態でしたが、
「ここにアストレがある」という事実に胸が熱くなりました。

花は想像よりも小ぶりで、“花束になりそうな豪華さ”というよりは、楚々とした控えめな印象。
株は年季が入っていて、スタッフの方いわく「数年経っているもの」とのことでした。

管理スタッフさんのコメント

  • アストレは親木のピースよりさらに手がかかる。
  • 樹高は高くならず、横張り気味で、樹勢はあまり強くない。
  • 花付きも控えめで、派手に咲くタイプではない。
  • 二番花もそれほど多くは期待できない。

まさに「繊細で育てがいのあるバラ」といったところです。

アストレは種をつけるのか?

私がもう一つ気になっていたのは、「アストレは結実するのか?」という点でした。

実際に咲き終わった花殻の付け根を観察すると、なんと種子になる部分がぷっくりと膨らんでいました。

つまり、アストレは結実するタイプのバラです。

ただし、バラ園では木の体力を守るために、咲き終わった花はすぐにカットするとのこと。
また、密封しない限り他の品種との雑交が起こるため、純粋なアストレの種として残すことは困難です。

野生のアストレが自生する可能性は、限りなくゼロに近いというのが現実なのです。

おわりに

国内で「アストレ」を見られる場所は、今のところここ『ぎふワールド・ローズガーデン』のみ。

河惣益巳先生の世界を愛するファンにとっても、バラ愛好家にとっても、一度は訪れてほしい聖地です。

今回の取材を通して、アストレというバラが、いかに繊細で特別な存在であるかを改めて実感しました。

温泉とセットで楽しむ岐阜の旅──そんなロマンのある時間の中で、物語のバラに出会うという贅沢を、ぜひあなたにも味わってほしいと思います。

以上、エンゼル佐藤でした。



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